膜 筋膜

Fasciaの翻訳本、膜・筋膜がこの6月にでました。今までは筋肉が行ってきたと思われていたことが、実は筋膜の作用で起こることがわかってきた。もともと筋膜の研究はなされていましたが2005年以降に急速に発展してきたとの事であります。筋肉は筋膜に作用しそして筋膜が運動伝達の仕組みに作用しているものであります。

どの筋肉がどの動きに作用しているという単体のものではなく最終的には筋膜が作用して身体運動をつかさどっているのであります。
こういった情報は5~6年前にすでにKINA会長の町田先生から聞いていました。そしていち早く日本の均整法と、筋膜理論を元に均整マニュアルセラピー(KMT)を作り上げました。
筋膜は体のあらゆるところを覆っていますが、その人の姿勢により緊張部位が決まっています。椎骨で数か所、体のほかの部分にも数か所あります。その部分の筋膜が緊張することにより、ひっぱられ体が歪んでまいります。体がゆがむと前後、左右、回旋動作にやりにくい動作が出てきます。一つでもやりにくい動作がありますと体がゆがんでいることになり、血液、リンパの流れが阻害されさまざまな病気になりうる下地を作ってしまいます。
それを解決できるのがKMTなのです。KMTでは病気部位を直接施術するのではなく体のゆがみを作っている重心部位の筋膜の緊張を開放していきます。そうしますと前後、左右、回旋動作に制限がなくなり、つまり体のゆがみがなくなり血液、リンパの流れがよくなり結果として複数のつらい症状が改善していくという仕組みであります。
4年前より米国にKMTを紹介しております。それもND(ナチュロパシックドクター)にであります。米国には日本と違いメディカルドクター以外にNDがいます。米国自然療法医であります。彼らは薬も使うことができますがそのほかにビタミン療法、ハーブ療法、ホメオパシー、ハリ、手技などを用いなるべく自然治癒力を高めて病気を治すことを行う医師であります。
その彼らにKMTを紹介しましたところ大変気に入りました。なぜならNDの思想でありますホールパーソン体全体を見る手技療法だからです。年1回4月に渡米して彼らにKMTをレクチャーしておりますが(この模様はたにぐち書店の月刊手技療法2015年6月号、7月号予定に載っています。)2年前の12月にND、今ではハリ師のCEUとなっております。米国の医療関係の免許は更新制となっております。そのため更新時には授業を受けなければなりませんがその授業の一つにKMTが入ったという事です。昨年4月にKMTのCEUを行いました。(この模様もたにぐち書店、月刊手技療法2014年7月号に掲載されています。
筋膜と体型理論を組み合わKMTは彼らのクリニックでもすでにメニューに入っており、大きな成果を上げております。この6月にはNDNR(ナチュロパシックドクター ニュースアンドレビュー)という医学誌に臨床データーが発表されることになっています。
KMTは米国ではKINA(kinsei institute of america)が日本ではKINA JAPAN(連絡先、三起均整院03-5370-6780)が主体となりナチュロパシーとともに広げる役目を担っております。
病気の原因は栄養、ストレス、体のゆがみと理解しておりますがその3大原因のうちの一つをKMTで解決できます。後の二つを解決するために月に2回現役のND達から直接スカイプによる講義を受ける講座を開いております。そのため世界の最新医学情報が入ってまいります。
また、KMTにかわる運動療法(自宅で簡単にできるもの)もすでに開発しており均整体操(均整筋膜バランス体操)としてネット上に配信しており驚くような報告も来ております。
筋膜という言葉がやっと日本に入ってきましたがそれを効果的に利用しているKMTが今後広がるにはあと何年かかるでしょうか?