逆流性食道炎

逆流性食道炎、胃酸過多で胃液が上がってきて困るという人が最近多いように思われます。

病院に行きますと胃薬すなわち胃液を薄く中和する薬を処方されます。それでもよくならない人がいます。
逆流性食道炎、胃酸過多はなぜ起こるのか?
米国のナチュロパシックドクターはこういっています。
胃に食物が入るとガストリンというホルモンが分泌されます。これがでますとペプシノーゲン、塩酸の分泌が促進されます。酸性を帯びた内容物が十二指腸を通りPHが低下するとセクレチンというホルモンが出て内容物を中和させ、ガストリンの分泌を抑制させます。この流れがうまくいっていれば逆流性食道炎、胃酸過多にはなりません。
ところが十二指腸を通る内容物のPHが十分低下していなければどうなるでしょうか?ガストリンは出っ放し、ペプシノーゲン、塩酸も出っぱなしという事になります。結果的に胃液の量が増えてしまうので胃の入り口が開いてしまうのです。逆流性食道炎、胃酸過多で胸がむかむかするのは胃液が濃いのではなく薄いから起きるのです。
では、何故胃液が薄いのか?胃酸(塩酸)を作るには塩分が必要ですこれがないと塩酸は作られません。つまり塩分不足で胃酸が作られないために逆流性食道炎、胃酸過多が起こるという事です。
ですから肉(血のなかに塩分が入っています。)、沢庵、味噌汁など塩分補給をするとこの症状は治まってきます。胃液の中和をしてもだめなのは薄い胃液をより薄くするためです。
先日、勉強会のメンバーが寝ていると胃液が逆流するというので肉は食べているか、塩分は控えていないかを聞くと肉は食べない、塩分は控えているというので肉を食べて、たくあん、味噌汁を飲むように指導すると、すぐに症状は治まりました。手技をやってもその時はよくなるがまたすぐにおかしくなるのは原因を見定めていないからです。いろんな角度で見ていくことが必要でしょう。