先日、フランス人のピアニストが来院されました。コンサートの翌日朝起きると左指のしびれ、左肩が上がらない、腕に力が入らないなどの症状を起こし、またコンサートがあるので早く治したいともことで来院。
早速体を見てみますと左首の前の部分が異常に緊張しておりその他に左手拇指、仙骨部、両アキレス腱、両足の拇指にも異常傾斜圧がかかっていました。
こちらの患者さんはフランスでもオステオパシーなどの自然療法を日ごろから受けていましたので当院の筋膜理論を説明したところすんなりと受け入れていただき非常に施術がやりやすかったです。もちろん食べ物、ストレスについてもお話いたしました。
また家でできる均整体操も教えてそれを交えながら施術を行いました。
人は立っているだけで何か所か緊張している場所があります。これは体型により人によってその場所は違います。この場所が異常に緊張しますと緊張している所が引っ張り合い体がゆがんできてしまいます。その結果今の症状が現れるのです。ですから一番最初にやらなければならないのは異常緊張を起こしている場所を解かなければならないのです。普通肩、首、指のしびれといいますと頸椎のつまりが考えられますが均整法ではそうは考えずに異常緊張部位(異常傾斜圧部位)の調整を行います。この考えを理解していただき施術いたしました。この患者さんのポイントはなんと左足の親指でした。ここをつまむと肩首、指のしびれはなくなりました。抑えながらの運動療法を行ったところ症状は軽減いたしました。合計3回の施術を行いピアノが弾ける状態になりました。最後に家でできる均整体操をこの患者さんに会った方法にアレンジして教えて施術は無事終わりました。