へバーデン結節と筋トレ(マシントレーニング)

お正月明けから張り切ってスポーツジムへ通いはじめ、いわゆる筋トレ(マシントレーニング)に励み始めた患者さんが来院。(もともと踵痛、足底筋膜炎、膝痛で来院。よくなり今は月に一度体の調整で来院されている。50代後半女性)

スポーツジムへ行ってから腰痛になり困っていると。スポーツジムで何をやったかを聞くと、筋トレ(マシントレーニング)ですと。どういう順序で行ったかを聞きますと、初めにトレッドミル(機械を使ってランニング)10分、その後ストレッチ、筋トレ1セット10回を最初は3セット、重りは1つだけつけて行いました。いろいろな器具を使ったとのこと。最後に筋肉痛にならないようにストレッチ。これだけ行いました。次に日の夜から腰痛になったとのこと。

結論から言えばやりすぎであります。1セット10回を3セットは初心者は多すぎます。まして年齢を考え、普段の運動不足を感がえますと、重りなしの1セットで始めは十分だと思います。いろいろな器具を使ったとのことですので負荷なしのほうがよかったものと思います。普段運動不足の人が負荷を付けて筋トレをしますと筋膜、筋肉が緊張を起こすことがあります。特にへバーデン結節の方は症状が悪化することもありますので、へバーデン結節の方にはマシンを使った筋トレは当院では禁止としています。

筋膜、筋肉の緊張が胸郭の場合は不整脈、などの原因にもなりえますので特に高齢者の方は気を付けて行う必要があります。