定期的に来院されている患者さんが首の痛みを訴えて来院されました。
首を左に傾けると右の首から肩にかけて痛みが走るというものでした。
体を観察しますと左の首の前の部分(のどの部分)にかなり硬いコリがありました。その部分を抑えて首を傾けても痛みは出ません。その凝りが取れますと痛みがなくなることが予想されました。
均整マニュアルセラピーではーはローカルなアプローチすなわち患部のアプローチは初めは行いません。体というのはシステマチティックに生命活動を行っていますので、体全体を観察してから行います。
体全体を診ますと両下半身の緊張が強くそこが原因で腰部の緊張が起こりそれがもとで左首の前部分に緊張が起こり、それが右首、肩の筋膜を引っ張り痛みが出てきたのだと推測しました。寝違いなどで首の痛みが長く続いている人は泌尿器に異常がある人が多く、その多くは腰部に異常が出ています。その原因が太ももの緊張だったのであります。
下半身の緊張が取れる簡単な体操をしてもらったところその場で左首の前にある凝りが取れ、痛みも痛みもなくなりました。
後はいつもの様に体各部の定期点検を行い施術を終えました。
この患者さんは月に一度来院して体のメンテナンスを行っておりましたので大事には至りませんでした。
全ての病気の原因は栄養、ストレス、体の歪みにあります。今回は歪みを正すことでよくなりました。