先日、NHKの番組で腸内フローラについて放送していました。腸内細菌には様々な種類のものがありがん、糖尿病、肥満、老化などに有効な物質を作り出しているそうです。
そこで今では研究が進んでおり症状に応じた腸内細菌を体の中に入れる治療もおこなわれているそうです。結構なことだと思いますが、ここで一つの疑問が起こります。
なんで人によって腸内細菌の種類が違うのか?上記病気になる人はなぜ有効な腸内細菌を持っていないのか?
生まれるときは無菌状態で生まれたとたんにさまざま菌に触れて腸内細菌もできるそうですが人によって腸内細菌の種類が違うのはなぜなのかというところがわからないと解決したとは言い切れません。なぜなら有効な腸内細菌を外から入れても内部環境が悪いと住みつかないからです。
この問題はなぜ、病気になるかの問題と同じだと思います。
病気の原因には栄養、ストレス、体のゆがみこの3つが大きなウェイトを占めていると常々考えておりますが、その中でも体のゆがみという点は見逃された問題だと感じております。人は立っているだけで何か所かに重心がかかっていますが、今の時代動きが単調なために重心部分の筋膜・筋肉が緊張を起こし体全体がゆがんでいる人が多いです。前屈、左右屈、左右にねじりですべて均等にできる方は何人いますでしょうか?一つでもやりにくい動作がある人は体はゆがんでいます。筋膜の緊張により体全体がゆがみますと人によっては腰部が緊張を起こし腸の血液、リンパの循環が悪くなります。そうしますと腸内環境がわるくなり有益菌が繁殖できないのではないでしょうか?同じことが胃でも言えます。ピロリ菌がいると胃がんになりやすいといわれており検査でこれが発見されると薬を投与されます。ところが胃の内部環境が悪い人すなわち体の歪みのしわ寄せが胃に来ている人(たいがい背中が硬くなっています)
は一回薬を投与されても、だめな場合があります。環境が悪ければ(ピロリ菌が住みよい環境)また繁殖してしまうのではないでしょうか?
4年前から毎年米国ニューハンプシャー州に均整マニュアルセラピー(KMT)を教授しに行っています。日本の均整法を下に筋膜理論を作り上げたものであります。受講相手はND(ナチュロパシックドクター)であります。
米国では日本と違いメディカルドクターだけではなくナチュロパシックドクターがいます。彼らはなるべく自然に治癒する方法で治療を行います。もちろん薬も使えますがそれ以外にハーブ、ビタミン、水、ハリ、手技、ホメオパシー、カウンセリングなどです。
彼らはKMTが自然医学に合致した手技療法であると絶賛し、一昨年秋CEU(免許更新プログラム)に認められました。昨年春にはハリの免許のCEUにも認められ、ニューハンプシャー州では人気の手技療法となっています。
彼らは我々の話を一度聞いただけで病気の一因に体の歪みが関係していると見抜きました。日本でもそういったドクターが出てくることを期待します。