社会福祉法人 いたるセンターでの均整体操セミナー
2014/8/30
社会福祉法人 いたるセンターは杉並・目黒・成城など、東京23区西部を中心とした都市型の総合福祉サービスを展開する所であり障害者と健常者の垣根をなくし、誰もが安心して自立した生活を継続できる、しなやかな社会の実現を目指しているところでもあります。
この日は年に何度かある社員研修の日であり、朝から各種のセミナーが開かれていました。
私の講座は午後1時からのスタートでした。
全社員約120名が対象ということで体操を行うには会場の大きさからして2会場に分かれて行う必要がありましたので初めのあいさつだけは一会場で行いあとはカメラを使って2会場同時中継という異例の方法でセミナーを行いました。
均整体操を行う前に、病気になる原因についてお話しいたしました。
病気の数は五万とあります。所がその原因というのは実は3つしかないのです。
1:栄養の問題(食事の問題)
体にいいものをとり、悪いものを避けると体は健康になります。今回は時間の都合で体にとってあまり良くないものを紹介しました。
酒、たばこはやりすぎると体に良くないということは皆さん知っていますがそれ以外でもコーヒー、甘いもの、緑茶の濃いもの、これらをとりすぎると体のバランスは崩れ病気になる恐れがあります。コーヒーはとりすぎると腎臓にストレスを与え、関節痛、耳の病気、婦人科の病気、抜け毛の原因になります。緑茶の濃いものは脱水作用がありますので高齢者が寝る前に飲みますと足をつる原因になります。甘いものもとりすぎは関節の痛み、生活習慣病の原因になります。
2:ストレス
これは時間の都合で説明は省きました。
3:体の歪み
この部分が今回のメインテーマであります。体の歪みとは片方の肩が下がっているなどの見た目の歪みもありますが、前後、左右、回旋動作を行って一つでもやりにくい動作があると体が歪んでいるということになります。(例外はあります。)すべての動作がスムーズに行えるようになれば体の歪みが整い、血液、リンパの流れが正常になり自然治癒力が正常に働くようになりさまざまな病気の改善、予防が行えるようになります。
それではなぜ、前後、左右、回旋動作にやりにくい動作ができるのか?
人は立っているだけで体の何か所かに重心の掛かっている部分があります。例えば前傾姿勢の方はつま先、膝、股関節、みぞおち、大胸筋部、前頭部、椎骨ではC5、T5、L1、S4に重心がかかります。今は昔と違い便利すぎて朝起きて夜寝るまで同じ動作をしている方がほとんどです。そういった体の動きをしていますと重心の掛かった部分が硬くなってしまいます。そうしますと体の中の筋膜が緊張を起こして引っ張り合い、前後、左右、回旋動作にやりにくい動作が出てくるというわけです。
(この理論は均整法から考えられた理論で米国のナチュロパシックドクター、ハリ師のCEU(免許更新制度)の科目に入っているものです。今後日本でも広がっていく最新の理論です。)
均整体操を行う前に、前後、左右、回旋動作をしてもらい、やりにくい動作があるかどうかをチェックしてもらいました。(回旋動作は骨盤を固定して観察してもらうためにイスに座って行います。)
体操後にこれらの動作がスムーズに行えれば歪みが整ったということになります。
第2会場での風景 |
均整関節体操、均整筋肉体操をやっていただき、その後前後、左右、回旋動作がやりやすくなったかを確認してもらいました。ほとんどの方には改善が見られました。体の歪みが整ったということです。
あまり変らなかったという方が3人おられましたので前に出てきていただきました。
これらの方のほとんどが太ももの緊張がありましたのでそれを解消するために体をねじってしゃがんでもらったり、うさぎ跳びの恰好で前後、左右、に1メートルほど歩いてもらったりしました。すると動作が整い体が柔らかくなりました。一人の方は腰痛もよくなってしまいました。
最後に今日お話ししたことを復習して講座を終えました。
(今回は2会場同時中継ということでうまく伝わるかどうか不安でしたので、今回お話しする内容のDVDを作り全社員120名の方にお配りしました。うまく活用していただきたく思います。)
今後は依頼があればこういった健康の話と均整体操の講座をあちこちで開いていき自分で健康を維持または取り戻すことができるということをお伝えしていきたいと思います。
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