医道の日本4月号の記事、筋膜の最新情報

医道の日本4月号の記事、筋膜の最新情報をみて思いました。

日本にもやっと筋膜の情報が入ってくるようになったのかと、特に注目したいのがレオン チャイトーND,DOが紹介されていたことであります。KINA会長の町田先生に聞いたところによると米国ではDO(オステオパシー医)は医師免許同様薬を使うことができるために、手技がかつてのように使われることが少なくなっていたそうです。そんな時にイギリス人であるレオン チャイトーND、DOはマッスルエナジーをはじめとするテクニックを広く欧米に広げDOの手技の衰退をくいとめ広く貢献しているという事であります。
 
筋膜研究、手技なども載っていましたが大部分が局所的なものが多いのが残念です。筋肉の緩め方などがほとんどであります。
 
体は全体で一つであります。筋膜は全身を覆っていますのであるポイントを緩めますと離れたところで無緩んでまいります。
 
2011年に町田先生と米国のNDたちにKMT(均整マニュアルセラピー)を紹介しました。これは均整法を元に筋膜理論を構築し出来上がったものです。体の歪みのパターンを12種類に分けそのポイントの筋膜をリリースすることにより全体のゆがみが整うというものであります。
 
歪みとは見た目のゆがみもありますが、体を前後、左右、回旋動作をした時に一つでもやりにくい動作があると体はゆがんでいることになります。
 
具体的に言いますと立った姿勢が前かがみの人がいるとします、この方は立った瞬間につま先、膝、股関節、みぞおち、大胸筋、前頭部、C4、T5、L1、S4に重心がきます。その部分で支えているといってもいいと思います。そういった人が単調な体の使い方をしていますと、上記部分の筋膜に緊張が起きます。からだのなかで筋膜はつながっていますのでひとたび緊張がおこると他の部分を引っ張ります。前かがみの人が上記部分が緊張を起こしますと前屈できなくなるのです。そういった人が腰痛、あるいは頭痛、あるいは内臓病になったときは病院では各部を見ますが、KMTではどこがおかしくてもさきほどの部分の筋膜の緊張をとることを行います。そうしますと上記の人は前屈できるようになり血液リンパの流れが正常になりますので、食事、栄養、ストレスなどに対処すれば自然と症状は改善してきます。
 
KMTは現在米国でND,ハリ師のCEU(免許更新科目)となっております。この15日から22日まで渡米して米国でのインストラクター養成を町田先生とともにしてまいります。
 
日本でも筋膜という言葉が出始めましたので今後が楽しみです。